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2010年3月15日月曜日

東大生化のwebsiteが新しくなりました

http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/

東京大学・理学系研究科生物化学専攻(大学院の名称)および、理学部生物化学科(大学学部の名称)のwebsiteです。

駒場の教養学部生(新1年生、新2年生)とか、それよりも若い高校生のかたとかがもっと理学部生物化学科に興味を持ってもらえると有り難いですね。ぜひ進学先としてご一考ください。

大学院では、東大以外の大学出身者であったり、東大の中であっても違う学部や学科から生物化学専攻に来るひとも多くいます。大学4年生の夏に、大学院入試があります。興味のある人はwebsiteをチェックするなり、メールで問い合わせるなりしてみましょう。

進学の方法と特色を大ざっぱに書きますと、、、

東大ではまず理科1類とか理科2類とか、おおざっぱな枠で入学試験が行われます。つい先日も前期の合格発表が行われました。これは、理学部○○学科とか工学部xx学科を受験するかたちで入試を行う大学とは大きく異なる、東大入試の特徴です。つまり、入学時には細かい専攻内容は決まっていない、決めなくていいのです。合格した大学新1年生は、教養学部(目黒区駒場キャンパス)に在籍し、一般教養を学びます。学生が、○○学部xx学科といった、それぞれの専門に分かれるのは3年生からです。

2年生のときに、自分が進学を希望する学部学科を申請し、夏に進学先が内定します。例えば、理学部生物化学科が定める定員以上の希望者がいた場合(実際、例年そうなってます)、全員は進学できませんから、大学での1年半のトータル成績順に、上位から合格内定していきます。いわゆる「進学振り分け」です。

めでたく生物化学科に内定すれば、大学2年の秋から専門科目の授業が始まります。自分が生物化学科に内定したときは「ああ、これから生化に進学するんだな」とその授業の専門性にとても感動しました。

無事に3年生になれば、駒場を離れ、文京区本郷キャンパスでの生活が始まります。生化の3年生は、火曜から金曜まで毎日、学生実習という実験があります。この時間に実験の基礎を学びます。ここでは、今後自分が研究していく上で必要となる基礎実験をじっくり学びます。このような、実験重視・基礎重視の姿勢が理学部生化のもっともすばらしいところです。ちゃらい実験のうわべをなぞったり、見た目華々しいような研究をちらつかせて学生をリクルートするやり方もあるかもしれません。しかし、生化はそういうスタンスをとりません。あくまでも、基礎充実・自主性の尊重です。このことが本当に重要なのだと感じるのは、学生をやっているときよりも、ポスドク研究員としてひとりで責任もって実験に取り組んでいるときにとても強く実感するものです。自分がそうでした。

生化のある理学部3号館には5研究室があります。生物化学科の4年生はこの5研究室のいずれかに配属されて研究します。大学院理学系研究科・生物化学専攻では、この5研究室以外にも、分生研や医科研その他の東大研究施設での研究も可能です。

大学院(修士課程または博士課程)から生化に来たい人は、先に述べたように4年の夏にある大学院入試を受ける必要があります。そのための説明会は4月にありますので、興味ある人は是非websiteを見て参加してみてください。

すべての人に生化がベストだなんていうつもりはありません。いろいろな学部学科をみて、自分の進学したい学科を決めてもらえれば、と思います。

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