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2012年3月6日火曜日

スピンドル微小管が曲がってしまう変異体 4

少し間があいてしまいましたが、skp1変異体でなぜスピンドルが曲がるのか?の続きです。
酵母では分裂期に核膜が崩壊しないのでスピンドル微小管は核内に形成されます。スピンドルの両端には中心体SPBがあります。分裂後期になると、スピンドルが伸長して、結果的に2つの中心体はどんどん離れていきます。この間、核膜は維持されたまま(closedなまま)ですが、しばらくすると、餅をびよーんと伸ばして二つに分けるときのように核が二つに分裂します。核膜が餅のように柔らかいからこそ、closed mitosisは達成できるのです。
これに対して、skp1変異体では、核の外形に沿うかたちで曲がったスピンドルが観察されます。
そこで今回は、
(2) 核膜の性質異常
がその原因だと想定してみましょう。
Skp1の変異体におけるスピンドルは普通に伸びているのだけれども、もし核膜に何らかの異常があって、核膜が硬かったとしたらどうでしょう?
核膜が伸びてくれない場合、スピンドルは核の中で曲がってしまうかもしれません。
後で図を描いておきます。
したがって、skp1変異体では、核膜の性質に異常がある可能性があるといえます。
続く!

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