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2010年8月27日金曜日

6月はドイツEMBLでの微小管学会

細胞生物学会から一週間ちょっとで今度はドイツです。

6月に入ってすぐ、ドイツのハイデルベルクHeidelbergで開かれた微小管学会に参加してきました。5月の頭にはイタリアにいたわけですから、時差ボケもまだ治らないうちにすぐまた欧州です。


場所は、主催者であるEMBL (European Molecular Biology Laboratory:欧州分子生物学研究所)という研究所の本部があるところです。

EMBLは山の中にある。
このまえのトレントの研究所がそうだったように、研究所が山の上にあることはそう珍しいことではないですね。よく言われるのは、こういう人里離れた(そこまで離れていないが)場所で研究をすると集中できる、という説です。
わたしも欧州でポスドク生活をしていたときに、この説に妙に納得してしまいました。ちなみに私がポスドク研究員として働いた研究所はロンドンの中心地の一角にありますが、研究に集中できないということはありません、念のため(笑)。

この山の中というロケーションのおかげかどうかは分かりませんが、EMBLは分子生物学の分野、特に細胞生物学分野において、世界トップクラスのレベルと最先端の技術を誇っています。ドイツというと自動車(フォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツ、BMWなど)などに代表される科学・技術立国のイメージがありますが、そのイメージは細胞生物学にも当てはめることができます。

最近は特に日本人のサッカー選手もドイツのブンデスリーガでプレーする人が多くなってきましたが、日本人とドイツ人は、根がまじめで勤勉家だという点で性格が似ていると言われます。EMBLにも多くの日本人ポスドク研究員がいます。スポーツでも科学・技術でも、日本人が活躍しやすい欧州の国だと言えるでしょう。多くの日本人、特に高校生にとってはドイツ語はほとんどなじみがないと思いますが、とりあえず英語からスタートすればいいと思います。EMBLの研究所では英語が公用語ですので、その点は心配要りません。大学1,2年(教養部)のときに第二外国語でドイツ語を選択するのも手ですね。

続く

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