放射性同位元素の実習を終えて、ふと基本的な疑問に立ち返って見る。
なんとなく、放射線被ばくはガンの原因となると言われているが、これは正しいのだろうか? 放射線で遺伝子に突然変異が入ると聞くが、遺伝病として代々遺伝していく可能性が高いということだろうか?
放射線でDNA損傷が生じることと、病気、特にガンと遺伝病の発症率は関連しているのだろうか?
どうもアバウトに習って、アバウトに覚えているだけのような気がします。20年前大学の学部の講義できいただけならそれで良かったですが、今では具体的な証拠があるのかとても気になります。
時間が許す限り、この件を自分なりに調べてまとめてみようと思います。
Masamistu Satoによる微小管研究の過去、現在と未来について話す、というのは大げさで、単に日常的に思いついたことを忘れないようにメモしていくつもりです。
2012年2月2日木曜日
放射性同位元素を用いた学生実習2
大学生が放射性同位元素(RI)を使用するためには、講義と実習を受けて、放射線取扱者として公式に認定されなければいけません。
これまで放射性同位元素というと、学生のあいだでも単に怖いので触りたくないとか、あるいはあまり興味がないという意見が多かったように思います。ですから放射線に関する講義とかも、興味がないけど認定されるために聴講する、という程度のひとが多かったのではないでしょうか?
しかし、昨年3月の震災によって生じた原発事故と放射能漏れの問題があり、震災以降は放射線のことを実生活に結びつけて真剣に考える人や、放射線に興味を持つ人が増えてきたように思います。と同時に、放射線に対して過剰反応を起こす人も出ているため(周囲の学生にはいないようですが)、やっぱり正しい知識と感覚をもつことが大切だという王道の結論になります。実際の講義では放射線生物学を専門とする先生が、現在の放射線量が我々の生活に与える影響はどれくらいなのか、ということも交えてわかりやすく解説してくれました。
個人的な希望ですが、もっと小中高校とかで基礎的な理科教育がなされていれば良かったのに、と思います。理系万歳とは言いません。私も学校では文系科目のほうが好きでしたし理科はあまり得意ではありませんでした。この震災・事故をきっかけとして、放射線教育、理工系の教育を見直していこうという動きが出て欲しいなと思います。
事故があったからというわけではないでしょうが、前述の講師いわく、今後は学校でも「霧箱」という、簡単な放射線に関する実験が行われるようになったそうです。放射線を「見る」ことができる実験です。今回も先生方が霧箱を見せてくださいましたが、確かに見えないものを議論するより、見せることで関心を高めるのは中学高校の授業では重要だと思います。このような実験をとおして、理系の人が増えてくれればいい、という個人的希望を持ちました。
これまで放射性同位元素というと、学生のあいだでも単に怖いので触りたくないとか、あるいはあまり興味がないという意見が多かったように思います。ですから放射線に関する講義とかも、興味がないけど認定されるために聴講する、という程度のひとが多かったのではないでしょうか?
しかし、昨年3月の震災によって生じた原発事故と放射能漏れの問題があり、震災以降は放射線のことを実生活に結びつけて真剣に考える人や、放射線に興味を持つ人が増えてきたように思います。と同時に、放射線に対して過剰反応を起こす人も出ているため(周囲の学生にはいないようですが)、やっぱり正しい知識と感覚をもつことが大切だという王道の結論になります。実際の講義では放射線生物学を専門とする先生が、現在の放射線量が我々の生活に与える影響はどれくらいなのか、ということも交えてわかりやすく解説してくれました。
個人的な希望ですが、もっと小中高校とかで基礎的な理科教育がなされていれば良かったのに、と思います。理系万歳とは言いません。私も学校では文系科目のほうが好きでしたし理科はあまり得意ではありませんでした。この震災・事故をきっかけとして、放射線教育、理工系の教育を見直していこうという動きが出て欲しいなと思います。
事故があったからというわけではないでしょうが、前述の講師いわく、今後は学校でも「霧箱」という、簡単な放射線に関する実験が行われるようになったそうです。放射線を「見る」ことができる実験です。今回も先生方が霧箱を見せてくださいましたが、確かに見えないものを議論するより、見せることで関心を高めるのは中学高校の授業では重要だと思います。このような実験をとおして、理系の人が増えてくれればいい、という個人的希望を持ちました。
2012年2月1日水曜日
放射性同位元素を用いた学生実習
私は今年度、放射性同位元素を用いた学生実習の指導を担当しています。
放射性同位元素というと、使ったことのない人にとっては実にものものしい、危険な物という雰囲気が漂いませんか。
放射性同位元素、またはラジオアイソトープ、アイソトープ、略してRIは確かに危険な物質です。しかし、正しくルールを守って使えば、非常に有効な生物実験の材料として使うことができます。
例えば、DNA(デオキシリボ核酸)を構成する塩基の中に放射能をもつリン原子を取り込ませて、DNAを「放射性標識」する。このDNAが発する放射線が目印となり、このDNAがその後どこに移動していくのかを追跡するトレーサー実験が有名です。
私がこのRIを用いたトレーサー実験のことを知ったのは大学2年の時でした。
放射能とか放射線とか、そんな恐ろしいものは自分に縁がないだろう、とたかをくくってました。まさか大学院でRIをたくさん使って実験することになるとは、この時は夢にも思いませんでした。
大学院時代は、DNAの検出(サザンブロット解析)、RNAの検出(ノーザンブロット解析)、RNAの標識とタンパク質のリン酸化の検出と、あの手この手でRIを使いました。
続きはまたあとで
放射性同位元素というと、使ったことのない人にとっては実にものものしい、危険な物という雰囲気が漂いませんか。
放射性同位元素、またはラジオアイソトープ、アイソトープ、略してRIは確かに危険な物質です。しかし、正しくルールを守って使えば、非常に有効な生物実験の材料として使うことができます。
例えば、DNA(デオキシリボ核酸)を構成する塩基の中に放射能をもつリン原子を取り込ませて、DNAを「放射性標識」する。このDNAが発する放射線が目印となり、このDNAがその後どこに移動していくのかを追跡するトレーサー実験が有名です。
私がこのRIを用いたトレーサー実験のことを知ったのは大学2年の時でした。
放射能とか放射線とか、そんな恐ろしいものは自分に縁がないだろう、とたかをくくってました。まさか大学院でRIをたくさん使って実験することになるとは、この時は夢にも思いませんでした。
大学院時代は、DNAの検出(サザンブロット解析)、RNAの検出(ノーザンブロット解析)、RNAの標識とタンパク質のリン酸化の検出と、あの手この手でRIを使いました。
続きはまたあとで
2010年8月20日金曜日
東大理学部で考える女子中高生の未来
お知らせです。
東大理学部からの広告を転載します。
まだ申し込みに間に合うといいですが。
【日時】2010年9月26日(日) 13:00-17:00(12:30開場)
【会場】東京大学本郷キャンパス 理学部1号館2階 小柴ホール
【対象】女子中高校生30名・保護者の方20名 参加費無料
【申込】2010年7月20日(火)より先着順にて受付開始
【申込方法】申込につきましては、こちらのURLをご覧ください。その他、注意事項を掲載しておりますので、ご確認の上、お申込を行ってください。
【主催】東京大学大学院理学系研究科・理学部 男女共同参画委員会・広報委員会
東大理学部からの広告を転載します。
まだ申し込みに間に合うといいですが。
東大理学部で考える女子中高生の未来
女子中高校生の皆さん、保護者の皆様、東大理学部で女性研究者による最先端の研究の話を聞き、研究室で気軽にお話ししてみませんか? 大学生活のこと、研究のこと、皆さんの質問になんでもお答えします! ぜひご参加ください。【日時】2010年9月26日(日) 13:00-17:00(12:30開場)
【会場】東京大学本郷キャンパス 理学部1号館2階 小柴ホール
【対象】女子中高校生30名・保護者の方20名 参加費無料
【申込】2010年7月20日(火)より先着順にて受付開始
【申込方法】申込につきましては、こちらのURLをご覧ください。その他、注意事項を掲載しておりますので、ご確認の上、お申込を行ってください。
【主催】東京大学大学院理学系研究科・理学部 男女共同参画委員会・広報委員会
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