この本には、
(1) 研究者が大学院を出てから先、どういう就職先や身分があるのか。現在の状況と今後の情勢。
(2) 研究するにあたり不可欠である研究費。どのような仕組みになっているのか。最新情報を交えてまとめてある。
(3) 研究者として独創的であるためにはどうしたらよいのか。独創的な発想をするためのヒントと、研究費獲得のための具体的なアドバイス。
について書かれています。
なかなか踏み込んだ内容ですね。しかし、マスコミ記事にありがちな、日本が理系研究について抱えている問題を批判して過剰な不安をあおるような無責任で非建設的な内容ではありません。菊地さんの本は「ガイド」と銘打っているように、日本や世界の現状を踏まえて、そのなかでどのように「自分がやりたい研究」を推進していくのか、というポジティブな議論です。
菊地さんと直接お話しして感じるのは常にポジティブであるということです。私はこれはとても重要なことであると考えます。その菊地さんの人柄がぎゅっと詰まった一冊になっていると実感します。
(注)私は菊地さんから宣伝を頼まれているわけではありません(笑)
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