順番が入れ替わってすいませんが、イタリア会議の最後はヴェローナです。
この街も市街地が世界遺産に登録されているのですが、この街を有名にしているのは「ロミオとジュリエット」でしょう。言うまでもなく英国の劇作家シェイクスピアによる戯曲で、その舞台となったのがこのヴェローナです。
物語はWikipediaやその他のサイトに任せますが、神聖ローマ皇帝派の家系と、ローマ教皇派の家系の争いがベースになっている恋愛物語です。ヴェローナは古くから縦横に行路が交わる交通の要衝で、このような2勢力がともに存在するような歴史的・文化的背景があるということです。
パドヴァに比べるとかなり大きな街ですが、それでも観光地は歩いて回れるほどの、ほどよいサイズの街です。観光客は多く、ちょっとしたショッピングもできます。
最も有名な観光スポットは、ジュリエット(イタリア名でジュリエッタ)が住んでいた家(ジュリエッタの家Casa di Giulietta)です。恋愛成就を願う人達の聖地のようなムードでした。恋愛成就を願ったり、様々な理由で恋愛に悩む人達がここを訪れ、ジュリエッタ相手に悩みを打ち明けている手紙が壁一面に貼られています。
実は、世界中の誰でもジュリエッタ宛に手紙を書いて相談事・悩みを打ち明ければ、本当にジュリエッタ(の秘書)から返事が届きます。相談メールのなかには、本当に真剣に、深刻な理由で悩んでいるものもあるそうです。以前NHKの番組で見ました。
微小管目当てで来る人が恋愛に真剣に悩んでいるかは分かりませんが、もし相談したい人は書いてみるのはどうでしょうか。性別はたぶん問わないと思います。日本語でも悪くないはずですが、やはりここは英語でしょう。もしあなたが中学生以上なら、悩みを英語で相談してみるのもいい経験ではないでしょうか。上手な英語である必要はありません。日本語で書くよりも正直な気持ちで書けるでしょう。
宛先は、
CLUB DI GIULIETTA
via Galilei 3
37100 Verona
Italy
メールもOKだというが、ここはやはり手紙でしょう。郵便代は各自で負担して下さい。
さて、じゃあヴェローナはそれだけかというと、それだけではないです。むしろそれ以外のキレイな町並みを是非見てほしいです。数々の教会は外観、内観ともどれも美しいものばかり。巨大観光地でないことで、等身大のイタリアの地方都市の教会を見ることができます。今回は観光旅行ではないのでほとんど名所を訪ねてないのですが、美術館・博物館になっているカステルベッキオの屋上?から見たヴェローナ市街の景色も本当に素敵で、ヴェローナと聞いたときに真っ先に思い浮かべるのはその景色です。
個人的な感想ですが、ヴェローナには、円形闘技場などローマのような遺跡や逸話があり、ミラノのような都会的なセンスがあり、トレントのような美しい緑の景色もある。イタリアの縮図のような街で結構気に入ってしまいました。ヴェネチアを訪れる人は多いかもしれませんが、ヴェネチア訪問の際は、日程に余裕があればヴェローナを併せて訪れることをおすすめしておきます。
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