2009年はどのような研究をしていたのか、おおまかにまとめてみました。
今後少しずつこれを詳しく書いていくつもりです。
できれば大学の学部生、特に1,2年生に分かるくらいに。またあるときは大学院生以上に向けても。
以下、順不同ということで。
(1) 細胞分裂におけるスピンドル(紡錘体)微小管の役割:
どのようにしてスピンドル微小管は染色体(ゲノムDNA)を分配するのか?
(2) 細胞内の微小管はどのようにして、細胞周期の時期に応じてその姿を大きく変えるのか?
核・細胞質間輸送とスピンドル微小管の関連について
(3) 減数分裂における特殊な細胞周期進行はどのようにして起きるのか?
・細胞構造(スピンドル微小管、染色体、その他)の観点から
・細胞周期制御因子(サイクリン依存性キナーゼ、その他)の観点から
(4) 細胞の極性成長が作り出されるメカニズムの解明
細胞の形はどのようにして作り出され、維持されていくのか?
所属する研究室の大学院生・研究員の皆さんとともに実験しているわけですが、研究概要を大きく分けるとこの4つのプロジェクトになります。それぞれのメンバーのプロジェクトはもっと具体的に決まっているわけですが、それらを統合するとこうなります。自分はどちらかといえば膨大な分野を把握することができないので、あまり広く浅くと研究するのではなくて、狭く深くを目標にやっています。
偉そうにいうと、極めることが肝心だ、ということで実際それを目標にしていますが、とはいえやはり極めるのは最も難しいこと。まだまだ自分が何も極められないことを実感してます。
では少しずつ、大人の事情が許す範囲で説明していこうかと思います。
時間が許す限り。