[Japanese/English]

2011年4月1日金曜日

UK-Japan Cell Cycle Workshop

今月10日から、英国の湖水地方でUK-Japan Cell Cycle Workshop(日英細胞周期ワークショップ、以下UK-Japanと呼ぶ)という国際学会が開催され、私も参加します。

日本と英国の細胞周期の研究者をメインとした交流会の要素を兼ねた学会です。日本と英国で交互に開催され、今回は6回目にあたります。前回は2004年4月に奈良で開催されました。

その前は2000年秋に英国ケンブリッジにて開催されました。私は大学院生の頃、この2000年のUK-Japanに参加させていただきました。当時はそんなに細胞周期を研究していたわけではなかったのですが、「細胞周期」というのもかなり広い領域です。細胞周期制御そのものもあれば、そこから派生した様々な研究が発表されますから、私のポスター発表もそんなに分野的に的外れではありませんでした。その後、ロンドンのImperial Cancer Research Fund(ICRF:英国王立癌研究所、のちのCancer Research UK 英国癌研究所)で分裂酵母の小さな学会があり、それにも参加させていただきました。

このときはいろいろあったのですが、結果的にはこのときの訪英が、自分が英国でポスドク研究員をやろうと決断する、最初の大きなきっかけになったと思います。そのことはまた日を改めて書きたいと思います。

2004年には当時私は英国でポスドク研究員をやっていたので、英国から日本に一時帰国する形でUK-Japanに参加しました。このときも微小管結合タンパク質そのものの解析でしたから、細胞周期の一部でしかありません。今回は、細胞周期における微小管の制御に少し関連するので、これまでの自分の発表よりは「細胞周期」に近いかもしれません。

このときは、UK-Japanと一時帰国を兼ねて、3週間ほど日本に滞在しました。ちょうど日本も桜が咲き暖かい良い季節なので、日本でとても良い休暇が過ごせました。日本で25年くらい生活しているとどこが日本の良さなのか気づきません。海外で生活したことで、日本の良さに初めて気づきました。

それでは英国はイヤだったのかというと、そうではありません。英国をすごく懐かしく思いますし、英国には英国のかけがえのない良さがあり、それをポスドク時代にに経験できたのは本当に貴重だったと実感します。言葉が分からないのは実につらい反面、結構それで気楽だった面もあると思います。行かなかった人には分からない、行った人だけに通じる話なのかもしれません。

日本に一時帰国してすぐ感じたのは、(1)駅などでアナウンス放送がすごく多い(2)交通システムがしっかりしていて、客にも秩序がある(3)お店や商品、街ゆく人々が華やかだ(4)証明が明るすぎる(5)夜なのに営業している店が多い、、、などなどです。

英国の4月はまだ寒いはずですが、学会は楽しみです。
現地レポートする時間があると良いなと思います。